JFEスチールは、「フェロコークス」の製造プロセス技術開発の一環として、東日本製鉄所にパイロットプラントを建設することを決定した。
設備投資額は約35億円で、このパイロットプラントは、新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)による「資源対応力強化のための革新的製銑プロセス技術開発」プロジェクトとして建設する。2011年12月に完成する予定で、生産能力は日産で30t。
フェロコークスは、高炉内で起こっている鉄鉱石還元反応の効率自体を改善し二酸化炭素の発生量を大幅に削減する革新的な高炉原料。原料も従来に比べ品位の低い石炭や鉄鉱石の使用割合を大幅に増加できるため、資源の有効活用にも貢献する。
高炉使用時の二酸化炭素排出量の大幅削減や省エネルギー、劣質石炭・鉱石使用による資源対応力強化を目的にフェロコークス製造プロセス技術の確立と早期実用化を目指す。