神戸製鋼所は、自動車用鋼板の分野で技術提携を結んでいるオーストリアの高炉メーカーのフェストアルピーネ・シュタール社に、家電製品など電機分野で使われる電気亜鉛めっき鋼板の特殊化成処理技術を供与した。
供与したのは、神戸製鋼が得意とする特殊化成処理皮膜の一つである「耐指紋性電気亜鉛めっき鋼板」の皮膜製造技術。技術供与によりフェスト社は、ポーランド、チェコ、スロバキアなど中欧の薄型テレビ市場などを対象に耐指紋性電気亜鉛めっき鋼板を供給していく予定。
神戸製鋼の耐指紋性電気亜鉛めっき鋼板は独自開発の特殊化成処理鋼板で、既に中国や東南アジアを中心とするアジア地域で、主に電気製品に使用されており、日本の高炉メーカーが輸出する電気亜鉛めっき鋼板の25%強のシェアを持つ。