15日午後、福岡県大牟田市内の国道208号を走行中の軽乗用車と、交差道路から進入した乗用車が出会い頭に衝突する事故が起きた。軽乗用車は福祉仕様の車両で、後部搭載された車椅子に着座していた92歳の女性が死亡。運転していた82歳の男性も軽傷を負った。
福岡県警・大牟田署によると、事故が起きたのは15日の午後0時20分ごろ。大牟田市東新町1丁目(N33.2.2.3/E130.27.13.2)付近の国道208号で、交差道路から国道へ進入しようとしていた乗用車と、国道を走行してきた軽乗用車が出会い頭に衝突した。
双方のクルマは中破。軽乗用車は福祉仕様の車両で、後部には車椅子が積載されていたが、この車椅子が車内で転倒し、着座していた92歳の女性が全身強打でまもなく死亡。クルマを運転していた同市内に在住する82歳の男性も打撲などの軽傷を負った。乗用車を運転していた52歳の男性にケガはなかった。
現場は片側3車線の直線区間で、信号機は設置されていない。乗用車は対向車線側に進出しようとしていたとみられる。警察では乗用車を運転していた男性から自動車運転過失致死傷容疑で事情を聞いているが、調べに対しては「第1と第2車線のクルマが停止したので進入したが、第3車線を進行してきた軽乗用車と衝突した」などと話しているようだ。
第2車線には大型トラックが停止しており、警察では双方とも死角を進行してきたため、視認できなかった可能性があるとみている。