大矢アキオ『喰いすぎ注意』…スカイラインスポーツな爪楊枝

自動車 社会 社会
生ハムとサーモンのアンティパスト
生ハムとサーモンのアンティパスト 全 8 枚 拡大写真
1
刺身からプリウスまで

自動車業界を初め、これからイタリアに赴任される方に申し上げておくと、ガイジンから質問される内容というのは、ある程度決まっているので心得ておいたほうがいい。

よくある質問としては 「東京の人口」と「地価」そして「労働時間」だ。現地で過去に繰り返されてきたメディアの影響が大きい。「カプセルホテル」というのも、なにかの機会に紹介されたらしく、よく質問される。

もちろん「寿司」「刺身」「天ぷら」「ゲイシャ」「カラキリ(イタリアではハラキリ=切腹をこう発音する)」といった、超トラディショナルな質問も健在だ。

最近は、メディアの影響で「鯨およびイルカ肉は本当に食べるのか?」といった質問や、クルマ好きからは「トヨタ・プリウスは、日本ではいくらで買えるんだ?」といった問いを投げかけられることもある。

芸能人では、「坂本龍一」「北野武」あたりが最近話題にのぼる。ただし後者は、イタリアで今も時折再放送されている「風雲・たけし城」で、「殿」を演じているのと同一人物であると気づいている人は少ない。

そうかと思うと、「お前も、マムシの生き血は飲むのか?」という問いを、いろいろな場所で立て続けに投げかけられて驚いた時期があった。なぜかと思ったら、後日イタリア公営放送RAIの人気旅行番組で、東京のスタミナ料理店を体験するシーンが放映されたことを知った。

悲しいのは、彼らの好奇心に満ちた質問に毎回丁寧に答えていても、まだアジアが一色汰な人が多いことである。

先日も、13年近く親しいイタリア人のおじさんがボクを第三者に紹介するとき、「こちらはチーナ(イタリア語で中国)から来た…」とうっかり口を滑らせた。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 続きを読む

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  3. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
  4. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  5. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る