メルセデスベンツの放水車…1万リットル搭載

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アクトロスがベースのドイツ警察放水車
アクトロスがベースのドイツ警察放水車 全 1 枚 拡大写真

ダイムラーは17日、メルセデスベンツ『アクトロス3341』をベースに開発したドイツ警察放水車仕様を公開した。量産モデルは2010年春から、ドイツ警察に配備される。

走る要塞といった雰囲気のこのモデル、正式車名は『ウォーターキャノン10000』。10000とは、1万リットルの水タンクを備えることに由来する。また愛称として、配備から20年以上を経た現行『WaWe9』の後継車という意味を込めて、『WaWe 10』と名づけられた。

ウォーターキャノン10000は全長が約10m、全高が3.7mという巨大さ。車体重量は31tという超ヘビー級だ。アルミ製ボディの中央に、1万リットルの水タンクを配置。駆動用とは別のディーゼルエンジンを搭載しており、メインポンプからは10バールの水圧で、毎分3500リットルを放水できる。さらに、フロントに2か所、リアに1か所のサブポンプをレイアウト。フロントは毎分1200リットル、リアは毎分900リットルという放水能力だ。

駆動用エンジンはV6ターボディーゼルで、最大出力408psを発生。ダイムラーの最新技術、「ブルーテック」が導入され、ユーロ5に適合するクリーンな排出ガス性能を実現する。トランスミッションは「パワーシフト」で、駆動方式は4WDだ。

ダイムラーはこのウォーターキャノン10000を、2019年までに78台生産する計画。ダイムラーとドイツ政府は、総額7500万ユーロ(約97億円)という売買契約を締結しており、1台当たりの納入額は1億2000万円だ。2010年春、最初の量産モデルとして3台がドイツ警察に配備される。

消防とは異なり、警察の放水車といえば、デモなどの群衆に向かって放水するシーンが思い出される。もちろん、災害時には給水車としての役目も果たすのだろうが、写真の威圧的な雰囲気からして、やはり主要目的は前者ということになろうか。

《森脇稔》

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