車載電装化、2020年には25兆円市場…富士キメラ

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富士キメラ総研は、燃費改善/エコ対策システムと次世代自動車とその関連部材分野で拡大するパワートレイン系の車載電装化の世界市場の動向を捉えるとともに、2020年までの予測を行い、結果を「車載電装デバイス&コンポーネンツ セレクト2010」にまとめた。

それによると世界の主要車載電装システム44品目の市場(次世代自動車関連部品13品目を含む)は、10月と今回の2回に分けて公表した調査分野を合わせると、2020年には24兆8016億円、2008年比82%増と予測する。

2009年は前年を11%下回るが、2010年には、13兆1570億円、2015年には20兆6450億円と年平均9%で伸び、リチウムイオン電池の導入が牽引役になり更に拡大すると予測する。

世界の自動車生産(乗用車、トラック、バスを含む)は、2009年も世界経済危機の影響を受けて前年比15%下回り、5900万台まで落ち込むと見込むが、2020年はBRICsなどの新興市場が需要を伸ばして9717万台になると予測する。世界全体ではハイブリッドカーや電気自動車などの次世代自動車の投入と小型車クラスの低価格車の普及がしばらく続くと予想する。

2009年、システム分野はAMT/DCT、アイドリンブストップが伸びて他システムのマイナスを補い2兆5046億円と前年を2.5%を超える見込み。

主要デバイス分野ではアイドリングストップ用ポンプを除き高圧インジェクタやターボチャージャが前年を割り、1兆65272億円に縮小する見込み。しかし2020年には、次世代自動車関連部材分野が2008年から26倍拡大の4兆5000億円近くに、システム分野が2008年の2.7倍に拡大して6兆7000億円に達すると予測する。DCTやCVTなどの燃費改善システムや、次世代自動車関連部材開発が要因。

次世代自動車関連では、2020年に全世界で885万台と予測する次世代自動車に搭載する主要部品規模は4兆4755億円に達する見通し。

2009年も前年比42%の伸びで2430億円になる見込み。電気自動車のエンジンとトランスミッションに相当する駆動用モータは、インバータで回転数を制御して走行速度をコントロールする。1台に1基が一般的だがメーカー、車種コンセプトにより搭載台数は変わる。2020年は857万台搭載され、3547億円の市場に拡大すると予測する。HEVモータ用インバータモジュールは2008年には108万個だったが、2020年には11倍の1200万個、2132億円に拡大すると予測する。

《レスポンス編集部》

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