新型ホンダ『アクティ・トラック』でもっとも大きな変更は「セミキャブオーバーの位置にあるフロントのタイヤをキャブオーバータイプ(と同じ位置、つまりシート下あたり)に変えたこと」。そう話すのは本田技術研究所、四輪R&Dセンター、開発責任者藤永政夫さん。これにより、ホイールベースが従来の2420mmから1900mmとなった。
従来型は小回り性が悪いというユーザーの声が多く、この問題を解決するのがモデルチェンジでの最大の課題であった。そしてショートホイールベース化と、ハンドルの切れ角などで対応することで、最小回転半径を2WDで3.6m、4WDで3.7mと軽トラックの中ではNo. 1の最小回転半径となったのだという。
ショートホイールベース化したにも拘らず、荷台の長さや高さ、幅は非常に使いやすいということで従来型同等をキープした。
また、走行性能に関しても、2代目でエンジン搭載位置をリアタイヤの前に置くミッドシップタイプを採用して以来、これが現在まで続いており、新型も踏襲。さらにサスペンション関係もフロントリアとも従来型をベースにセッティングの変更のみで対応。4駆システムもリアルタイム4駆で従来型と同じシステムとなっている。