たばこ税値上げ 総理はもっと…

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22日臨時閣議後会見(撮影=中島みなみ)
22日臨時閣議後会見(撮影=中島みなみ) 全 1 枚 拡大写真

政府は22日夜の臨時閣議で、2010年度の税制改正大綱を決定した。その中でたばこ税は1本あたり約8.7円から3.5円引き上げられた。

たばこ会社の価格上昇は1本5円程度、1箱(20本)300円の標準的な銘柄は400円程度に値上げされる見込みだ。

過去4回のたばこ増税が1本1円程度であったことを思うと、今回の決定は突出したものとなっている。しかし、これについて同日閣議後会見に臨んだ藤井裕久財務相はこう語った。

「政府税制調査会では、値上げはみんな賛成でした。総理大臣も賛成どころか、今決まった案のような印象であったことは事実です」

たばこ税について税調は増税をするか否かではなく、増税幅をどのくらいにするかという議論を重ねてきた。その結果、増税幅はかつてない大胆なものとなった。

「徐々に上げてある種のドラスティックな印象を与えない方がいいのではないかという考えがあった反面、全体の雰囲気の中にドラスティックであることが大事なのだという意見があった」(藤井氏)

たばこ税収確保と喫煙による健康への影響の綱引きが、今回の税率大幅アップの背景にある。さらに税制大綱には、価格を欧州なみ1箱600円程度までの引き上げを求める厚労省などの配慮し、将来にわたってたばこ消費を抑制する方向で税率を引き上げていくことが盛り込まれた。現行のたばこ事業法は改廃される。

実施は2010年10月1日から。

《中島みなみ》

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