ミシュランストア、本当に「3つ星」? タイヤ購入&取付けレポート

自動車 ビジネス 国内マーケット
トップページ。国内ではタイヤメーカー初の直販サイトだ。
トップページ。国内ではタイヤメーカー初の直販サイトだ。 全 24 枚 拡大写真
日本ミシュランタイヤが11月24日よりサービスを開始した、国内初のタイヤメーカー直販サイト「ミシュランストア」。

ミシュランストアは、他の国内タイヤメーカーと異なり直営店を持たない同社初の直営販売ネットワーク。タイヤ単体での販売は行わず、ミシュラン特約店での取付け、アフターメンテナンスなどタイヤに関するサービスをトータルでサポートすることがねらいだという。

同社のベルナール・デルマス代表は発表会見で「3つ星かどうかはお客様に決めてほしい」と語ったが、実際にミシュランストアでタイヤを購入してサイトの使い勝手、サービスをレポートする。


◆銘柄指名買いでも、車種からでも選べる

ミシュランストアでの購入の流れは、
(1)タイヤを選択
(2)装着店舗と日時を選択
(3)支払方法を決定
(4)店舗で直接交換
となる。購入には無料会員登録が必要となるので先に登録しておいた方が良いだろう。お気に入り商品のブックマークやマイカー情報の登録などができるため、商品を比較してから購入を決める人には便利だ。

会員登録が済んでいれば、まずはタイヤ選択から。ミシュランストアでは「車種」「タイヤサイズ」「商品名」「特性・特徴」の4つの方法からタイヤを選べる。直接商品名を指定することも可能だが、約400アイテムを揃えるだけあって、表示されるあらゆるサイズの中から自分のクルマに合った商品を見つけだすのは困難。指名買いでない場合や、クルマにあまり詳しくない人は「車種で探す」のが安心だろう。


◆都合の良い日時と店舗をチョイスできる

自分のクルマの車種、グレード、型式を選択すると、適合するタイヤが一覧で表示される。今回購入する2003年式VW『ゴルフ R32』の適合サイズが「225/40ZR18(88Y)」と分かったのでスポーツグレードの『パイロットスポーツPS2』を選択し商品ページへ。商品ページではそのタイヤの特性を詳しく紹介する。問題がなければショッピングカートに入れ購入手続きスタート。

装着店舗は世田谷区にあるタイヤショップ「サンビーム」を選択した。店舗選択画面では各店舗の営業日・取付け可能日も表示されるので、都合の良い日時で選択できる。都合の良い店舗を自由に選ぶ事ができるのも同サービスのメリットだろう。ちなみに、万一希望するタイヤの店舗在庫がない場合でも2・3日で即取付け可能だという。

あとは支払い方法の選択のみ。支払方法が現在はクレジットカードのみの対応となっているのが残念だが、今後は選択肢を増やすことも検討していくということだ。なお、支払方法選択画面では合わせてミシュランストアでの購入特典であるポイント還元方法も選択する。ポイントはYahoo!ポイント、Edyギフト、Quoカードのいずれかで受け取ることができる。メーカー直販のため基本的に定価での購入となるため、こうした還元サービスは消費者には嬉しい。

支払方法を決定すればあとは実際に店舗でのタイヤ交換をするだけだ。


◆取付けはじっくり完璧に、アフターも万全

予約した日時を待って今回取付けしてもらうミシュラン特約店のサンビームへ。同店は足回りのチューニングやメンテナンスも手掛ける専門店とあって、サーキットを走るヘビーユーザーから街乗り中心のライトユーザーまで、幅広いニーズと客層に対応しているという。「じっくり、完璧に、がモットーです」と取付けを担当してくれた木下直史さんは語る。

支払などは既に済んでいるので、店舗での面倒な手続きは全くなく、あとはタイヤを交換してもらうだけ。クルマを確認してもらったらすぐに作業に取りかかる。タイヤの減り方、走り方や足回りのチェック、ホイールバランスの調整はもちろんホイールの洗浄までしてもらい、今回は約50分弱で全て完了した。

ミシュランストアで購入したタイヤは、装着店舗で1年間のフリーメンテナンスを受けることができるため、装着時にもしっかりとチェックしてもらえるのは嬉しい。愛車の走りを快適かつ安全に保つためにも「じっくり、完璧」なチェックとアドバイスをしてくれる同店とミシュランの姿勢は、ユーザーにとっての安心につながるだろう。

尚、フリーメンテナンスを受ける際に必要な「フリーメンテナンスサービスカード」は取付け完了後に郵送されるということだ。


◆サービスは「3つ星」。店舗数と支払方法は要改善

実際にミシュランストアで購入、取付けを体験した筆者の感想としては、サイトの使い勝手や丁寧な店舗の応対やスムーズな取付け作業など、素直に「3つ星」といえる内容だった。また、タイヤというと「取付けたらほったらかし」になりがちだが、装着店舗でバランス調整やローテーション作業といったアフターサービスの恩恵を受けられることも、ミシュランストアでの購入動機になりうるはずだ。

ただ、課題として残るのはやはり「支払方法がクレジットカードのみ」であることと「取付け店舗の数」だろう。支払方法については、タイヤによっては十数万円を超える高額になるので、カードでの支払いはちょっとためらう向きもあるかも知れない。銀行振り込みにも対応して欲しいところだ。

また、取付け店舗は12月現在、東京、大阪、福岡、札幌、新潟、岡山の6地区のおよそ50店舗のみ。これからの季節、スタッドレスの需要が高まるが、積雪地帯を全てカバーできていないのが若干厳しい所だ。日本ミシュランでは、「2010年6月までに全国規模に拡大する予定。認知も含めじっくりと腰を据えて取り組んで行きたい」としており、今後の展開に注目だ。

《宮崎壮人》

この記事の写真

/

ピックアップ