【ホンダ アクティトラック 新型発表】一発で曲がれるかどうか

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アクティ・トラック新型
アクティ・トラック新型 全 6 枚 拡大写真
ホンダ『アクティ・トラック』が10年ぶりにフルモデルチェンジした。

この軽トラックのユーザーは50歳代以上が7割を占める。そこで「メーターの文字を大きくしてわかりやすくしたり、ボタンなど操作系をドライバーに近づけて集約しました」と日本営業本部営業開発室商品ブランドブロックチーフ、平手秀樹さんは語る。

またキャブオーバーレイアウトになった利点は多い。「従来型はフロントタイヤが運転席の前にありましたが、今回後ろにしたことで足元が広くなりました。ドア足掛け開口部の改良により、狭くて足をひっかけたり膝をぶつけてしまう要因をなくすなど、レイアウトをかなり見直しました」。

これまでもマイナーチェンジをして対応できるものはしてきたが、居住性の向上や小回り性に関してはフルモデルチェンジでないと改善できなかったという。「不満の声も高く、今回は“底”の部分を重点的に見直しました。これらの個所は購入時のお客様の重視度としても高かったのです」。

しかし、新型はフロントオーバーハングが長くなった結果、ウォール・トゥ・ウォールでの小回り性(ボディでの回転半径)では不利になるのではないだろうか。「確かに厳しくなりますが、この車ではタイヤ位置での小回りが大事なのです。障害物に当たるかどうかではなくて、狭い農道を一発で曲がれるかどうかが問題なのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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