トルコのYONCA ONUK社は、発売予定のスーパーカー『ONUKサザン』の概要を明らかにした。GMもしくは日産製エンジンをミッドシップに搭載。最高速300km/hを標榜する。
YONCA ONUK社は1986年に設立。もともと高速プレジャーボートを製造する会社だが、そのノウハウを生かして、Ekber Onuk氏がスーパーカービジネスに参入した。
車名のサザンとは、Ekber Onuk氏の息子にちなんだネーミング。彼の息子、Kaan Onukは工学を専攻する学生だったが1996年、交通事故により亡くなった。サザンとは、愛息のニックネームだという。
サザンは2シーター、ミッドシップレイアウトを採用。その心臓部には、GMのシボレー『コルベット』用のLS7型7.0リットルV8が収まる。最大出力は512ps、最大トルクは64.8kgmだ。
オプションで、先代『フェアレディZ』用の日産製3.5リットルV6をベースに、ツインターボを装着したユニットも用意。こちらは最大出力485ps、最大トルク60kgmを発生する。
シャシーやボディには、カーボンファイバーなどの軽量素材がふんだんに使用され、車両重量は1トンを切り、920kg程度に抑えられる。その結果、最高速300km/hという1級のパフォーマンスをもたらすという。
このサザンは、年間5台をハンドメイド生産する計画。価格は公表されていないが、20万ユーロ(約2680万円)程度と見込まれている。外観はトルコらしいエキゾチックな雰囲気を漂わせるサザンだが、果たして走りの実力は!?