2日夕方、北海道美唄市内の道道で高齢の男性がひき逃げされ、約15km先の奈井江町までひきずられる事故が起きた。男性は奈井江町の現場で死亡を確認。警察では複数台の車両が関係した可能性も視野に入れた捜査を進めている。
北海道警・美唄署によると、警察が事故発生を認知したのは2日の午後6時10分ごろ。美唄市西美唄町大曲2区(N43.19.33.4/E141.42.24.9)付近の道道で、車道に人が倒れているのを近隣住人の男性が発見。この男性が警察への通報後、再び現場へ戻ったところ、倒れていた男性の姿はなく、路面に付着した血痕が約50mに渡って残っていた。
そして同日の午後6時50分ごろ、美唄市の現場から約15km離れた奈井江町奈江原野南町(N43.25.36.1/E141.51.2.7)付近の道道に架かる奈井江大橋に高齢男性が倒れているのを通行人が発見して警察に通報。これを受けて駆けつけた砂川署員が男性の死亡を確認した。
男性は全身にひきずられたような痕跡があり、「頭部を受傷していたようだ」という美唄市での目撃情報と受傷箇所が合致していることから、警察では美唄市内で事故に遭い、その後に奈井江町内までひきずられてきたものと推測している。周辺の路上は全面凍結しており、ひきずったクルマが気づいていないことも考えられるという。
警察では死亡ひき逃げ事件として捜査を開始。男性がひきずられたルートの特定を急ぐとともに、複数台の車両が関係した可能性が高いとみて調べを進めている。