【デトロイトモーターショー10】VWがHVクーペの提案…ジェッタクーペ か

自動車 ニューモデル モーターショー
VWニューコンパクトクーペ
VWニューコンパクトクーペ 全 10 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンは11日、デトロイトモーターショーにおいて、コンセプトカー『ニューコンパクトクーペ』(以下、NCC)を発表した。燃費性能に優れるハイブリッドシステムを搭載。年内には『ジェッタクーペ』として、量産されると見られる。

NCCはフォルクスワーゲンのラインナップにおいて、『シロッコ』と『パサートCC』の間を埋めるモデルの位置づけだ。そのハイライトは、新開発のハイブリッドシステムにある。エンジンはガソリン直噴1.4リットル直4ターボ「TSI」で、最大出力150ps、最大トルク22.4kgmを発生。トランスミッションは7速DSGだ。「E-モーター」と呼ばれるモーターは、エンジンとDSGの間にレイアウトされ、最大出力27psを引き出す。

2次電池は、蓄電容量1.1kWhのリチウムイオンバッテリーで、ボディ後部に配置。駆動方式はFFで、モーターのみ、エンジンのみ、エンジン+モーターの走行モードを持つフルハイブリッドとなる。

アイドリングストップ機能と回生ブレーキを装備。欧州複合モード燃費は23.8km/リットル、CO2排出量は98g/kmと、環境性能は一級だ。0-100km/h加速は8.6秒、最高速は227km/hとパフォーマンスにも不足はない。

外観は、エレガントかつスポーティにまとめられた。フロントには、LEDデイタイムランニングライトを内蔵したバイキセノンヘッドランプを装備。ボディサイドは、キャラクターラインやフェンダーアーチ、19インチアルミホイールが力強い雰囲気だ。リアはLEDテールライトやリアスポイラー、ディフューザーが目を引く。

ボディサイズは全長4540×全幅1780×全高1410mm、ホイールベース2650mm。『ジェッタ』(全長4565×全幅1785×全高1470mm、ホイールベース2575mm)と比較すると、NCCは25mm短く、5mmスリムで、60mm背が低い。ホイールベースは75mm長くなっている。

長めのホイールベースを生かして、室内は大人4名に十分な空間を確保。前後席ともに頭上にはゆとりがあり、後席足元のスペースにも余裕を持たせた。後席は独立2名がけで、前席はスポーツシート。明るいベリーホワイトレザーが奢られ、スペシャルティなムードを醸しだす。

トランク容量は380リットルと十分。8インチのタッチスクリーンを採用したナビゲーションシステムやマルチファンクションのレザーステアリングホイールなど、装備も充実させている。

フォルクスワーゲンは、このNCCを年内には市販する見込み。車名は『ジェッタクーペ』が有力で、米国がメイン市場になると思われる。フォルクスワーゲンは今年前半、同社初の量産ハイブリッド車を『トゥアレグ』に設定する予定だが、ジェッタクーペがこれに続くハイブリッド第2号車ということになりそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. 燃えるエアフィルターに有害なブレーキも…メルセデスベンツの粗悪偽造品、2024年は150万点超を押収
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る