MINI E…顧客の不満が明らかに

エコカー EV
MINI E
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BMWグループのMINIは1月26日、米カリフォルニア大学と共同実施したMINIの電気自動車、『MINI E』に関する顧客の満足度調査の結果を公表した。

MINI Eは、2008年11月のロサンゼルスモーターショーで公開。MINIのハッチバックをベースに開発した電気自動車で、2009年夏、合計500台(うち450台が一般顧客向け)が、米国ニューヨーク、ニュージャージー、ロサンゼルスの顧客に1年契約でリース販売された。月額リース料は850ドル(約7万6500円)程度ということもあり、450台の割り当て台数に対して、1万を超える申し込みが殺到していた。

MINI Eはエンジンの代わりに、最大出力201psのモーターを搭載。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、リアシートを占拠。そのため、2シーターとなる。0 - 100km/h加速は8.5秒、最高速は153km/h(リミッター作動)の実力。最大航続距離は約161kmで、充電はBMWが貸与する壁掛け型の専用機器を使用する。

カリフォルア大学の関係者にも、合計57台のMINI Eをデリバリー。BMWとカリフォルニア大学は共同で、納車から半年を経た時点での顧客の満足度調査を行った。

57名の顧客のうち、約3分の1がファーストカーとしてMINI Eを活用。残る約3分の2は、セカンドカーやサードカーだ。BMWによると、ファーストカーとしてMINI Eを利用しない人の理由は、「リアシートがないこと、トランクが狭いこと」という。リチウムイオンバッテリーの搭載位置に課題を残す結果である。

ユーザーの平均走行距離は、1日当たり約48km。MINI Eの最大航続距離は約161kmだが、ほとんどの顧客が「1日の走行距離をカバーできる」と好意的だ。しかし、充電時間に関しては、「4 - 5時間は長すぎる」との指摘が多く寄せられた。

BMWは、これらのユーザーの声をフィードバック。2011年から開始する『1シリーズクーペ』ベースのEV、『アクティブE』の実証実験に反映する意向だ。

《森脇稔》

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