米新車販売6.3%増、GMとフォードが躍進…1月実績

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民間調査会社のオートデータ社は2日、1月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は69万8378台で、前年同月比は6.3%増。2009年12月から、2か月連続での前年実績超えとなった。

米国ビッグ3では、首位のGM(サーブを除く)が14万5804台で、前年同月比は14.6%増。2009年10月以来、3か月ぶりに前年実績をクリアした。シボレーブランドの『マリブ』が76.5%増の1万6439台、『コバルト』が149.7%増の1万2962台と好調だ。

フォードはトヨタを上回り、7か月ぶりの2位。ボルボを除いた販売台数は11万2149台で、前年同月比は24.4%増と2か月連続で増加した。『フュージョン』が49.4%増の1万2179台、『フォーカス』が33.7%増の1万0389台と牽引役を果たす。

GMとフォードの好調とは対照的に、クライスラーは日産に抜かれ6位に後退。その販売台数は5万7143台にとどまり、前年同月比は8.1%のマイナスだ。

日本メーカーのビッグ3では、リコール問題で揺れるトヨタが10万台を割り込む9万8796台にとどまり、3位へ後退。前年同月比は15.8%減と、2009年9月以来、4か月ぶりにマイナスへ転じた。『プリウス』は13.2%増の8484台と好調だが、『カローラ』が3.6%減の1万7121台、『カムリ』が17.7%減の1万5792台と主力2車種が落ち込む。

4位のホンダは、6万7479台を販売。前年同月比は5%減と2か月ぶりのマイナスだ。しかし、主力の『アコード』(日本名:『インスパイア』)は35.6%増の2万0759台、『シビック』は12.1%増の1万4693台と売れている。

5位の日産は6万2572台を販売し、前年同月比は16.1%増と、4か月連続のプラス。『アルティマ』が31.8%増の1万8636台、『セントラ』が40.9%増の7514台と、セダン系の好調が目立つ。

韓国メーカー2社は、快進撃が止まらない。7位が定位置のヒュンダイは、前年同月比24.4%増の3万0503台と7か月連続のプラス。9位のキアも0.1%増の2万2123台と、7か月連続で前年実績を上回る。ヒュンダイは『エラントラ』が132.5%増の7690台、キアは1月に発売した新型『ソレント』が7398台と牽引した。

8位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、前年同月比40.1%増の2万4631台と4か月連続のプラス。VWブランドは41.4%増の1万8019台、アウディブランドは37.9%増の6510台とともに好調だ。VWブランドでは、『ジェッタ』が42.6%増の8893台と引き続き人気。アウディブランドでは『A4』シリーズが、34.3%増の2763台と支持を集めた。

10位のマツダは、前年同月比1.8%増の1万5694台と、3か月連続の前年実績超え。ただし、主力の『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)は、3.7%減の7368台と微減となった。

11位のスバルは、前年同月比28%増の1万5611台をセールス。8か月連続で前年実績を上回った。『レガシィ』が110%増の2448台、『アウトバック』が117%増の5467台と絶好調だ。

12位のBMWは、前年同月比7.6%増の1万5437台と、2か月連続で増加。BMWブランドは7.6%増の1万3163台、MINIブランドは7.9%増の2247台と、両ブランドともに前年実績をクリアしている。

13位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、1万5011台を販売。前年同月比は22.9%増と4か月連続のプラスとなった。メルセデスベンツブランドが、新型『Eクラス』効果により、8.3%増の2万0050台を売り上げた。

以下、三菱が11.8%減の4170台、ジャガー&ランドローバーが2.6%減の2589台、スズキが44.2%減の2040台、ポルシェが7.7%増の1786台。スウェーデン2社は、ボルボが41.9%増の4128台、サーブが46.5%減の511台と明暗を分けた。

1月の米国新車販売は、アクセルペダルの不具合によるリコール問題を受けて、トヨタの販売が急減速。GMやフォードが躍進する結果となった。信頼回復を急ぐトヨタだが、2月の新車販売の動向が注目される。

《森脇稔》

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