日産自動車は1日より、寒冷地のスリップ事故低減を目指す、スリップ情報提供サービスの試行運用を開始している。このサービスは、カーナビゲーション向け情報配信サービス「カーウイングス」を通じて行われる。
昨年度に引き続いての情報提供だ。今年度は、これまでの運用エリアである北海道札幌市周辺のみならず、日本全国を対象エリアとした。
本サービスでは、スリップの可能性があるエリア付近を走行するドライバーに、スリップが発生した情報をカーウイングスの「この街ガイド」の画面を通じて表示し、あわせて音声で注意を促す。この情報提供により、ドライバーがスリップしやすいエリアの手前であらかじめ注意し、余裕を持って減速できるという効果が期待される。
スリップエリアの情報収集は、カーウイングスナビゲーションシステム(地デジ内蔵・HDD方式)が搭載された一部の車種からアップロードされる、ABS作動情報や位置情報などをもとに行なわれる。