トヨタ自動車の伊地知隆彦専務は4日の第3四半期決算発表の席上、業績の悪化に対処して取り組んでいる「緊急収益改善」について、従来1兆2500億円としていた今期の目標を1兆5900億円に積み増したと明らかにした。
販売増や原価低減、固定費削減を柱として取り組んでいるもので「計画を上回るペースで進んでいる」(伊地知専務)ため、大幅に増額した。
従来計画に対し、販売台数の増加や構成比の改善影響で2700億円、原価低減で300億円、固定費削減で400億円をそれぞれ積み増した。アクセルペダルに関するリコールによる販売減の影響を織り込んだうえでの改善目標となる。
緊急収益改善は期首には8500億円の計画でスタートしたものの、多くの地域で販売台数が上ぶれしたこともあり、当初より9割近い上乗せとなる。