トヨタ自動車の豊田章男社長は5日夜、名古屋市で緊急会見し、一連のリコール問題について「複数の地域、複数の車種でリコールが発生し多くのお客さまにご心配、ご迷惑をおかけしお詫び申しあげます」と陳謝した。
そのうえで豊田社長は顧客第一主義と、現地現物主義を改めて徹底し「各地域で信頼を回復するよう努力したい」と表明した。信頼回復に向け、「グローバル品質特別委員会」を設置、世界全地域での品質活動を推進する計画を明らかにした。
同委員会は、豊田社長を委員長に、今回のリコールに至った要因の検証、各地位での顧客からの技術関連情報の収集強化などを進める。また外部の専門家による同社の品質管理の評価などにも取り組む。
豊田社長は同日の緊急会見について、これまでは「社内で一番詳しい人が説明するよう指示してきたが、私のクルマは大丈夫かと心配されている方に申し訳なく私が出席した」と説明した。