【NAVITIMEドライブサポーター 利用編】実用的な音声案内、渋滞予測機能も

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目的地検索の画面。「My地点」とは事前に登録してある場所。「ケータイ登録情報から探す」は例えば電話帳にある位置情報や位置情報付き画像から目的地を指定する。
目的地検索の画面。「My地点」とは事前に登録してある場所。「ケータイ登録情報から探す」は例えば電話帳にある位置情報や位置情報付き画像から目的地を指定する。 全 9 枚 拡大写真

通信のメリットが光る目的地検索

では実際にドライブサポーターを使ってみよう。最初の操作は当然ながら目的地の検索だが、実はここがドライブサポーターのもっとも得意なところでもある。事前に登録されているデータしか検索できないカーナビ専用機と違い、日々更新されていくサーバーから通信で検索ができるからだ。新規オープンのショップも検索できるのはとても便利。

しかも、NAVITIMEは乗換案内や徒歩ナビでの長い実績から、地点検索には豊富なノウハウを持っている。情報量の豊富さ、新しさはもちろんだが、それに加えて情報の幅広さもすごい。

たとえば普通のカーナビでは映画館の検索はできても映画の情報までは分からない。しかしドライブサポーターなら映画の作品名で検索して近隣でその映画を上映している映画館を検索し、さらに上映時間を調べることまでできる。同様に、カーナビ専用機ではラーメン店やガソリンスタンドの検索はできてもそれ以上の情報は何も無い。それに対してドライブサポーターでは「評判のいいラーメン店」、「価格の安いガソリンスタンド」を検索できるのだ。

検索のインターフェースも非常に使いやすく、機能が多くても操作性は非常に高い。例えばカテゴリ検索でも、全カテゴリを列記したメニューに加えて人気のカテゴリを別メニューにしてあるなど、細部まで操作しやすくしようとする工夫が感じられる。また、PC NAVITIMEで地点を検索し、それをケータイに転送することもできる。これは非常に便利なのでよく行く地点はPC NAVITIMEでマイ地点に登録しておくといい。

◆ボイスガイドで一人でも利用可能

目的地を検索するとルート検索が行われる。検索時のオプションは高速道路の利用するかどうかと、渋滞考慮をするかどうかの2種類だけだ。ルート検索後は所要時間、高速道路料金、さらにETC割引の情報などを確認することができる。

続いてガイドに従って走り出してみよう。ドライブサポーターはほかのケータイカーナビと同様に助手席ナビ、つまり助手席の人が画面を見てドライバーに指示するスタイルになっている。これはケータイのディスプレイが小さく、運転中に見るのは危険だからだ。しかし、ドライブサポーターには的確なボイスガイドがあり、一人でも十分に利用可能だ。複雑な交差点ではさすがにボイスだけではわからないこともあるが、信号待ちしたときなどに画面を見ておけば問題ない。

ところで、ケータイでカーナビというと間に合わせのような印象を持っている人も少なくないかもしれない。しかし、そんな人が実際にケータイカーナビを使ってみれば、そのガイドのレベルの高さに驚くはずだ。携帯電話のハードウエアに依存する部分もあるので一概に言えないが、測位精度、案内の分かりやすさなど、カーナビ専用機に全く遜色ないガイドをしてくれる。

ドライブサポーターはガイドそのものに関しては、他社のケータイカーナビと比較して特に目立った特徴はない。例えばカーナビ専用機では常識であり、他社ケータイカーナビでも積極的に採用している交差点拡大表示はドライブサポーターにはない。しかし、使ってみると目立たない部分で実力を見せてくれる。

たとえばルートから外れた時のリルートの速さ。ルートの再検索が速いという以前に、ルートから外れたと判断する「見切り」が非常に速い。全体に、ドライブサポーターのガイドは名より実を取るというか、独自路線で理想のガイドを追求しようという姿勢が伺える。

◆渋滞予測で快適なドライブをサポート

いまやカーナビに渋滞情報は必須の機能になりつつなる。しかし、廉価なPNDなどではこの機能がないか、あってもFM-VICSのような簡易的なものがほとんどだ。一方、ケータイカーナビはもともと通信を基本にしているため、渋滞情報を簡単に取得できる。ドライブサポーターではさらにこのメリットを発展させ、渋滞予測機能を搭載している。

渋滞予測機能はカーナビ専用機でも通信機能を搭載した一部の高級モデルだけに搭載される最先端機能だ。その概要はリアルタイムの渋滞情報と過去の渋滞の情報のデータベースから、数時間先までの渋滞を予測、それに基づいたルート選択をするというもの。

例えば早朝に出発する場合、これから通勤ラッシュが始まることは確実だが、今は渋滞していないという状況になる。通常の渋滞回避機能では、こういったケースでは現時点の渋滞情報を元にルートを探索するため、渋滞回避ルートは取らず、ミスミス渋滞に突っ込んで行くことになる。しかし、ドライブサポーターの渋滞予測機能であれば、これから始まる通勤ラッシュを避けたルートを事前に検索することができるのだ。

また、渋滞予測を活用した機能として、所要時間グラフがある。出発時間ごとの所要時間をグラフにしたもので、これを見れば、出発時間ごとの到着時間が人目でわかるだけでなく、何時に出発すれば所要時間が一番少なくて済むかもすぐに分かる。

《山田正昭》

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