ボルボ S60 新型…ボルボ史上、最もダイナミック

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S60
S60 全 12 枚 拡大写真

ボルボカーズは9日、新型『S60』の全容を明らかにした。史上、最もダイナミックなボルボを目指して開発。ボルボならではの高い安全性能も徹底追求されている。

初代S60は2000年に登場。4ドアクーペの先駆け的存在となり、2002年には年間11万台を販売するヒット作となった。現在までの累計セールスは、約100万台に到達している。

2代目S60は、「史上最もダイナミックなボルボ」を目指して開発。クーペのようなルーフラインはいっそう滑らかさを増し、ボリューム感を持たせたボンネットや短い前後オーバーハングが、スポーティさを強調する。ヘッドライトとテールランプには、最新のLED技術が導入された。

ボルボならではの高い安全性も徹底追求。中でも、全自動ブレーキを組み込んだ「ペデストリアンディテクション」が注目装備だ。これは、フロントグリルのレーダー、ルームミラーのカメラ、コントロールユニットで構成。前方の歩行者を検知し、ドライバーが衝突回避行動を取らなかった場合、自動的にブレーキをかける。

エンジンは当初、ガソリン1、ディーゼル2の3ユニット。ガソリンは「T6AWD」グレードが、3.0リットル直6ターボ(304ps、44.8kgm)を搭載。6速ATの「ギアトロニック」との組み合わせで、0 - 100km/h加速6.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを実現する。欧州複合モード燃費は、9.8km/リットルだ。

ディーゼルは「D5」グレードが、2.4リットル直5ツインターボ(205ps、42.8kgm)を積む。0 - 100km/h加速は7.8秒、最高速は235km/h、欧州複合モード燃費は16.96km/リットルとなる。「D3」グレードは、2.0リットル直5ターボ(163ps、40.7kgm)を搭載。0 - 100km/h加速は9.2秒、最高速は220km/h、欧州複合モード燃費は19.22km/リットルの実力だ。

遅れて、2.0リットル直4と1.6リットル直4のガソリン3仕様、1.6リットル直4ディーゼル1仕様の合計4グレードを追加。とくに1.6リットル直4ディーゼル(115ps、27.5kgm)を積む「DRIVe」グレードは、欧州複合モード燃費23.26km/リットル、CO2排出量115g/km以下という高い環境性能が売りとなる。

走行性能に関しては、ステアリングギアレシオを先代よりも10%クイック化するともに、ステアリング剛性を2倍にアップ。ボディ剛性も47%引き上げた。「アドバンスドスタビリティコントロール」「コーナートラクションコントロール」などにより、ハンドリング性能も磨き込まれている。

インテリアはドライバー重視の空間。ただし、後席の足元空間は先代比で30mm拡大しており、快適性も向上させた。後席は40対60の分割可倒式。内装色はベージュとブラックの2色が基本だが、オプションでタンカラーのレザーも選択可能。これはボルボの名車、『P1800 ES』(1972 - 73年)や『164』(1968 - 74年)がモチーフだ。

新型S60は、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで正式発表。ボルボはベルギー工場で、年間9万台を生産する計画だ。欧州市場での発売は、初夏を予定している。

《森脇稔》

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