圏央道、海老名IC ‐ 海老名JCT間 2月27日開通

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開通を待つ圏央道「海老名IC」(撮影=石田信一郎)
開通を待つ圏央道「海老名IC」(撮影=石田信一郎) 全 1 枚 拡大写真

圏央道が2月27日に部分開通する。開通区間は海老名インターチェンジ(IC)から海老名ジャンクション(JCT)までの専用連絡路1.1kmと開通区間1.9km。神奈川県内で初の開通となる。総事業費は約830億円。

圏央道は、都心から半径40kmから60kmのところで、神奈川・東京・埼玉・茨城・千葉をつなぐ計画延長約300kmの環状道路。部分開通を積み重ねて2015年の全線開通を目指す。

今回の開通は、東名厚木ICから北へ相模川に沿って北上、中央自動車道へつながる始めの1.9kmになる。距離が短いため圏央道としての機能を充分に果たすまでには至らないが、渋滞著しい厚木ICとその周辺の交通を海老名ICに分散させ、所要時間の大幅な短縮に役立つことが期待されている。

東名高速道路を挟んで相模川を渡る直近の橋は、北側に相模大橋、南側に戸沢橋があるが、厚木ICだけしかない状態では、相模側を渡ってICに入るしか方法がない。どちらの橋を通過するにしても、慢性的な渋滞ポイントになってきた。しかし、2月27日の開通後は、相模川を挟んで東西に2つのICが位置することになる。

厚木ICを厚木市側(東側)で、海老名ICを海老名市側(西側)で利用することで、交通の流れを2つに分けることができるため、IC乗り入れまでの時間と周辺の渋滞を大幅に緩和することができるのだ。

「例えば、海老名市役所からは相模大橋を通って厚木ICへ行くより時間にして約30分短縮して10分で、寒川町役場からだと約20分短縮して20分で海老名ICに入ることができます」(中日本高速会社・今井智満広報室長代理)

こうした効果は、救急搬送でも期待されている。厚木ICから海老名ICまでの所要時間は約5分なので、第三次医療施設への緊急搬送時間の短縮効果は高い。高速道路は、こんなところで役立つ場合もある。

《中島みなみ》

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