国際石油開発、アブダビで原油回収率向上技術の研究開発を実施

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CO2 EORイメージ図
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国際石油開発帝石は15日、子会社のジャパン石油開発、独立行政法人の石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)と、アブダビ国営石油(ADNOC)の要請に基づいて、同社が資本参加している操業会社とともに、アブダビ沖の大規模な海洋油田「下部ザクム油田」を対象とする二酸化炭素(CO2)圧入による原油回収率向上技術(CO2EOR)の研究を開始したと発表した。共同研究にかかる費用は、下部ザクム油田の現地操業会社が負担する。

プロジェクトの対象とするCO2EORは、CO2を圧入することで油ガス田からより多くの原油を回収する技術。最近では、発電所・製油所で発生した排ガスから分離・回収したCO2を活用するための研究も始まっている。また、CO2EORは、原油の回収率向上に加えて、年間数百万tのCO2を地中に封じ込めることも可能であることから、CO2の大気中への排出抑制、地球温暖化防止にも寄与する技術でもある。

CO2EORはこれまで北米の陸上油田で実施されてきたが、今回の研究では、海洋油田への適用を目指している。事業化されれば世界に先駆けた事例となる。

国際石油開発帝石は、良好な研究結果が得られた場合、次の段階としてパイロットテスト実施計画策定にも協力し、ADNOCが近い将来導入を検討しているアブダビの主要な油田での大規模CO2EORの事業化を目指すとしている。

《レスポンス編集部》

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