ポルシェは16日、4ドアスポーツカーの『パナメーラ』に、V6エンジンを搭載する「パナメーラ」(ベースグレード)と「パナメーラ4」を追加した。動画共有サイトでは、新グレードを紹介したPR映像が公開されている。
パナメーラは、2009年4月の上海モーターショーでワールドプレミア。エンジンは、ガソリンV8のみの設定だ。デビュー1年を経た今回、顧客層の拡大を目指して、ガソリンV6モデルを追加投入。駆動方式は、ベースグレードのパナメーラがFR、パナメーラ4はアクティブ4WDシステムを搭載した4WDとなる。
エンジンは、『カイエン』と基本的に共通の直噴3.6リットルV型6気筒。ただし、スペックは10ps、1.5kgm高められ、最大出力300ps、最大トルク40.8kgmを引き出す。トランスミッションは、7速デュアルクラッチトランスミッションのPDK(ポルシェ・ドッペル・クップルング)が基本で、パナメーラは6速MTも選択可能。0 - 100km/h加速はパナメーラが6.8秒、パナメーラ4が6.1秒、最高速はパナメーラが261km/h、パナメーラ4が257km/hと、ポルシェの名にふさわしいパフォーマンスを実現する。
また、アイドリングストップ機能も装備。欧州複合モード燃費は、パナメーラが10.75km/リットル、パナメーラ4が10.42km/リットルだ。CO2排出量は、パナメーラが213 g/km、パナメーラ4が220g/kmと環境性能もクラストップレベルにある。
パナメーラとパナメーラ4は、4月23日に開幕する北京モーターショーで正式発表。日本では3月2日から受注を開始する。価格はパナメーラが1021 - 1096万円。パナメーラ4が1167万円だ。ベースグレードとはいえ、ポルシェらしさにあふれる両グレードの映像は、動画共有サイトで見ることができる。