【ナノテク10】5年後には衣服でも発電できる 有機薄膜太陽電池

自動車 ビジネス 企業動向
有機薄膜太陽電池
有機薄膜太陽電池 全 1 枚 拡大写真

独立環境研究所のブースで画期的な太陽電池を発見した。同研究所と金沢大学、静岡大学、東京理科大学、イデアルスターなどが共同研究している有機薄膜太陽電池がそれだ。

導電性ポリマーなど有機化合物を用いたもので、製法が簡便で生産コストを抑えられ、着色性や柔軟性に優れるという特徴がある。「現在主流のシリコン型の太陽電池よりも、コストが5分の1 - 10分の1で済む」(イデアルスターの関係者)という。ただ、現時点では電気に変換する効率がシリコンのものよりも大幅に悪いそうだ。

現在、塗布型のものを研究開発しており、3年後には市場化できる見通しだ。そうなれば、窓ガラスなどに塗って電気をつくることができる。すでに、アクリル製の車庫の天井に塗って実験を行っているそうだ。半透明なので、クルマの窓ガラスも大丈夫とのこと。

「ゆくゆくはそれを繊維にも利用しようと考えています。そうなれば、洋服でも発電できるようになります。例えば、建設工事現場でその繊維でつくったテントを張っておけば、そこで使う電気をまかなえるわけです」と同関係者は語り、5年後の製品化を目指しているという。

ただ、製品化のためには、電気に変換する効率を大幅に高めていく必要があり、その研究がいろいろな研究機関で進められている。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
  5. 新型『ムーヴ』『ステラ』のコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る