日産 キューブ 欧州版は「ブルドッグ」と「KAIZEN」

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キューブ欧州仕様
キューブ欧州仕様 全 7 枚 拡大写真

日産の3代目『キューブ』が、2010年初めからヨーロッパ各国で販売開始され、ショールームに並び始めている。キューブとしては、初の欧州市場進出。

【画像全7枚】

外観上の最大の違いは、右側通行国に合わせて後部ドアのヒンジが左に付いていることである。これによって、路上駐車時に荷物の積み下ろしが容易に行なえる。変更に伴い、先代以来の特徴であるグラスエリアに隠れさたCピラーも、日本仕様とは左右逆になった。

室内では、シフト位置が日本仕様のようなコラムではなくフロアに変更されている。それにあわせて、シート形状もベンチシートではなく、運転席・助手席が独立したシートに変えられた。

エンジンは、日本仕様が排気量1.5リットルであるのに対して、すでに欧州仕様『ノート』に使われていた1.6リットルが搭載される。またディーゼルの1.6リットルも用意されている。

変速機は標準設定がマニュアルで、CVT仕様も選択できる。エンジン、変速機とも、現行では国(市場)によって用意されていないモデルもある。

装備は国により2グレードもしくは3グレード。価格はフランスの場合、標準が1万7400ユーロ(約214万円)から。シトロエン『C3ピカソ』の1.6リットル仕様と、ほぼ同価格である。

フランス・パリ16区の日産ディーラーでは1月からショールームのいちばん道路沿いにキューブが展示された。小学生の子供とともに訪れたフランス人男性は、「なかなかユニークなスタイルで面白い」と感想を述べていた。

各国の自動車メディアも、新年からキューブを採り上げている。たとえば、イタリアの主要自動車誌『クアトロルオーテ』は2010年2月号で14ページを割いて紹介しているほか、表紙でも採り上げている。「奇抜(なスタイル)だが、安全」との小見出しとともに、ロードテストも実施。さらにデザインに関して識者3人のコメントも掲載している。

その中のひとりである著名スタイリスト、レオナルド・フィオラバンティは、「外観に関しては、親しみがもて、全体的に考え抜かれており、プロの仕事を感じる」と評価するいっぽうで、フロントフェイスに関しては、先代に比べオリジナル性が減ったと指摘している。

さらに「デザイナーたちが驚かせようとしたとき」と題したコラムも設け、フィアット『ムルティプラ』、ダイハツ『マテリア』(日本名『クー』)を挙げているのが面白い。

キューブの欧州での広告展開には、3代目のデザイン開発におけるイメージになったといわれるブルドッグのイラストが用いられている。

なお、欧州仕様の最上級バージョンには、フランスでは「ZEN」、英国ではなんと「KAIZEN」と名づけられている。どちらの響きもアニメで育った新世代欧州人日本ファンの心に“刺さる”であろう。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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