ピレリのスポーツカー対応スタッドレスで911 GT2を駆る…こもだきよし

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Winter Sotto Zero Serie 2
Winter Sotto Zero Serie 2 全 3 枚 拡大写真

日本でスパイクタイヤが禁止になって20年が経とうとしている。雪道やアイスバーンではスタッドレスタイヤで走ることが当たり前になり、雪国では冬季はみんなが夏タイヤから履きかえるようになった。

しかし高性能スポーツカーにスタッドレスタイヤを履かせても、雪のない乾いた路面や雨で濡れた道を走るときは、クルマのパフォーマンスを生かすことができず不満が残る。そのため冬になっても夏タイヤから履き換えることなく、もし雪が降ったらクルマに乗らないというライフスタイルになってしまう。

そんなスポーツカーには欧州で使われているウインタータイヤが最適だ。アウトバーンをカッ飛んで走れる性能を持ちながらも、雪道やアイスバーンも走れるところがミソだ。

ピレリでは超高性能スポーツカーにも対応できるウインタータイヤを用意している。これまでより進化した『Pirelli Winter Sotto Zero Serie 2』(ピレリ・ウインターソットゼロ・セリエ・デュエ)をポルシェ『911 GT2』に履かせて走ってみた。サイズは前が235/35R19 87VM+S、後が295/30R19 100VM+Sで、今回履いたタイヤはサイドウォールにはポルシェ承認スペックである「N1」の文字が刻まれていた。

スピードシンボルが「V」になっていることで判るとおり、240km/hまで対応できるタイヤなのだ。高速道路やワインディングロードでも夏タイヤと遜色ない走りが味わえる。気温が摂氏7度より低ければ固くなった夏タイヤよりよいパフォーマンスを発揮するはずだ。オーナーの中には冬のサーキットでスポーツ走行も楽しむドライバーもいる。

雪道のハンドリング性能は、無謀なドライビングを助けることはできないが、セオリー通りならまったく問題なく走れる。長野県の女神湖の氷上も走行したが、つるつるのアイス路面でもドリフト走行が楽しめるほどコントローラブルなタイヤだった。

《こもだきよし》

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