【ジュネーブモーターショー10】エヴォーラ にHV…0-96km/h加速は4秒以下

自動車 ニューモデル モーターショー
ロータスエヴォーラ(市販モデル)
ロータスエヴォーラ(市販モデル) 全 4 枚 拡大写真

英国ロータスカーズの関連会社、ロータスエンジニアリングは24日、コンセプトカーの『エヴォーラ414Eハイブリッド』を、3月2日に開幕するジュネーブモーターショーで公開すると発表した。

エヴォーラは、2008年のロンドンモーターショーでデビュー。ミッドシップの2+2シーターという独自性を発揮するスポーツカーで、エンジンはトヨタ製3.5リットルV型6気筒ガソリン(280ps/6400rpm、35.7kgm/4700rpm)を搭載。0-96km/h加速は4.9秒、最高速は261km/hと動力性能は一級だ。2009年には日本上陸も果たし、850万5000円からの価格で販売されている。

ロータスエンジニアリングは、エヴォーラのハイブリッドコンセプトを提案。リアアクスルに2個のモーターをレイアウトし、それぞれが後輪左右を駆動する。驚くのはモーターのスペックで、1個当たり207ps、40.8kgm、トータル414psの最大出力と81.6kgmの最大トルクを獲得している。

2次電池は、蓄電容量17KWhのリチウムポリマーバッテリーで、車体中央に配置。パドルシフト付き7速CVTと組み合わせられ、0-96km/h加速は4秒以下と、市販のエヴォーラよりも0.9秒速い。最大56km、モーター単独でのゼロエミッション走行が可能で、回生ブレーキも装備される。

エヴォーラ414Eハイブリッドは、基本的にモーターのみで走行するEV。発電専用の1.2リットル直列3気筒ガソリンエンジンは、「ロータスレンジエクステンダー」と呼ばれる。2009年9月のフランクフルトモーターショーで発表されたもので、シリーズハイブリッド車への搭載を想定したコンパクトエンジンだ。シリンダーヘッドとブロック、エグゾーストマニホールドを一体成型しているのが特徴で、オールアルミ製としたこともあり、単体重量は85kgに抑えられる。

バッテリーの残量が少なくなると、この1.2リットル直列3気筒ガソリンエンジンが始動。ジェネレーターを回してモーターに電力を供給するとともに、バッテリーの充電を行う。最大航続距離は、483kmまで伸びる仕組みだ。

ユニークなのは、ハーマンインターナショナル社と共同開発した「HALOソニック」。音もなく静かに走行する低速時に、スピーカーからサウンドを発し、歩行者の注意を喚起するシステムだ。このHALOソニックは、スポーツ走行を楽しみたい場合、車内に4種類のサウンドを再現。V型6気筒、V型12気筒など、好みのエンジン音が選択できる。

ロータスは、2010年のジュネーブモーターショーでプロトンが発表するコンセプトカーにも、ハイブリッドパワートレーンを提供。ロータスがハイブリッドの市販を計画しているのは、間違いないようだ。

《森脇稔》

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