帝国データバンクは、中小企業金融円滑化法に基づく企業向け融資の条件変更などに関する企業の動向について調査した。
調査期間は2月17 - 28日、調査対象は全国の中小企業1万9694社で、有効回答企業数は9674社。
それによると返済猶予法が施行された後、返済猶予申請状況を聞いたところ、237社、構成比2.4％の企業が「申請した」と回答した。また「申請していないが、現在検討中」は4.6％、442社で、「申請／申請検討」合計では7.0％の企業が返済猶予を申請する状況にある。
業界別にみると、「申請した」は小売が14社、製造が93社などで高い。
返済猶予を「申請した」と回答した企業に申請への対応状況について聞いたところ、「条件変更に応じてもらった」が237社中180社で、75.9％、4社に3社は条件変更の承諾を受けていた。また、「現在審査中」は20.3％、48社で、「要請を取り下げられた」は1.7％、4社にとどまる。
