シボレー コルベットC6.R、最強のレーシングマシンが進化…5.5リットルV8は492ps

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コルベットC6.R
コルベットC6.R 全 8 枚 拡大写真

GMのモータースポーツチーム、「コルベットレーシング」は3日、シボレー『コルベット』のレース専用車、「C6.R」の2010年モデルを発表した。レギュレーションに合わせてエンジンを変更しながら、さらに戦闘力を高めている。

コルベットはFIA・GT選手権やALMS(アメリカンルマンシリーズ)に参戦中。米国で人気のALMSでは、最高峰のGT1クラスへ1999年、「C5-R」を投入。2005年には、C6.Rにマシンをスイッチした。しかし、GT1クラスの相次ぐメーカーの撤退により、2007年からはGT2クラスへ活躍の場をシフト。そのGT2マシンは09年8月、市販モデルの「ZR-1」をベースに開発された新型C6.Rへ移行している。

昨シーズンのC6.Rは、旧GT1マシンの7.0リットルV型8気筒をベースに、GT2のレギュレーションに適合させるため、排気量を6.0リットル化したユニットを搭載。最大出力は470psに抑えられており、E85エタノール燃料を使用し、環境への負荷を低減させていた。

2010年モデルでは、ALMS・GTクラスの新レギュレーションと、ルマン24時間耐久レース・GT2クラスの新レギュレーションに適合させるため、排気量を6.0リットルから5.5リットルへ縮小。それでも最大出力は492ps/5800rpmと、2009年モデルを22ps上回る。燃料はALMSではE85エタノール、ルマンではE10を使用する。

マシンの基本構造は、2009年モデルから変更はない。コルベットの最強グレードのZR-1から流用されたチューブラースチールセーフティケージ構造のアルミフレームは、そのままだ。ZR-1との外観上の違いは、大型タイヤを収めるためのワイドフェンダー。大型リアスポイラーなど、空力性能を高めるパーツも追加された。車両重量は1245kgと、ZR-1に対して263kg軽量化された。

ボディサイズは全長4475×全幅1996×全高1166mm。市販バージョンのZR-1と比較すると、全長は同じだが、全幅は76mmワイド、全高は79mm低められている。

2010年はコルベットがルマンに初参戦してから、50周年。それだけにGMは、モータースポーツ活動に力を入れている。2010年型のコルベットC6.Rは、アストンマーチン、BMW、ポルシェ、フェラーリなどのライバルを相手に、白熱したバトルを見せてくれそうだ。

《森脇稔》

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