三菱重工業は、DSRC(専用狭域通信)により多彩な交通関連情報が利用できる「スポット通信サービス(DSRCサービス)」に対応したDSRC車載器『MOBE-1000』を開発した。3月31日から発売する。
MOBE-1000は、本体部とアンテナ部が分離しており、本体部はETC車載器MOBEシリーズのスタイルを踏襲。アンテナ部はETCカードの挿入状態を照明で知らせるLEDを内蔵する。アタッチメントなしにフロントガラスやダッシュボード上に取り付けができるなど、高い利便性を確保した。
DSRC車載器は、高速道路などに設置されたDSRCの路側設備を通じて、道路交通情報や安全運転支援情報を受信する。カーナビと組み合わせることで画面と音声で「この先渋滞、追突注意」、「左から合流車、注意」といった前方障害物情報や合流支援情報をはじめ、さまざまな情報で運転を支援する。
DSRC車載器は、次世代ITSの中心となるもので、官民一体となって普及促進が進められている。スポット通信サービスはその活用例の一つで、将来は有料駐車場でのICクレジットカードによる料金決済サービスなどへの展開も見込まれている。
価格は3万円。