【三菱 RVR 新型発表】色が先、カワセミは後から見つけた

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三菱『RVR』のテーマカラーは「カワセミブルーメタリック」。RVRのカラーを担当したデザイン本部デザイン部カラー担当の安井智草さんは、1997年の東京モーターショーに出品された『Concept-cX』(コンセプトcX)のエクステリアカラーも担当していた。

「コンセプトcXはショーカーなので、クリーンなイメージやエコロジーなイメージを特に表したいということで、あのブルーを作りました。かなり高輝度で透明感のある色に仕上げました」と当時を振り返る。RVRの開発を始めたときに「何とかあの色のイメージを新型車に移したい」と考えたという。

コンセプトcXではエクステリアカラーに「カワセミ」という名称は使っていない。安井さんは、「ユーザーに新型車のイメージがなるべくストレートに伝わる、コミュニケーションのキーを何か作ろうと、写真集やインターネット、雑誌や街中などからコンセプトcXのような色を持った物をピックアップしました」と話す。

サンプルには、宝石のターコイズや、蝶などもあったという。それらの中で「新型車のイメージ、それはフットワークの良さだったり、コンパクトでちょっと凝縮されたイメージや、エコロジーなイメージをいちばん表現している」のがカワセミだったのだ。

そこでこれをキーとして「社内だけでなくユーザーに対しても新型車のイメージを伝えたいと、色のモチーフにして量産に落とし込んだのです」と、カワセミブルーメタリックへの思いを語った。

実際の色調については「コンセプトcXは新型車より小さいクルマだったので彩度がもっと高かったのです。RVRになって少し大きくなったのと、ユーザーの年齢層を幅広く考え、例えば60歳代のユーザーにも乗ってもらえるような色にして、当初より若干彩度を抑えめにして(それでも通常の車よりは高い)少し落ち着きも出したのがこの色です」という。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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