ルノーと日産の初のアライアンス工場、インドで竣工…マーチを生産へ

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ルノーと日産自動車は、新興市場であるインドのチェンナイ郊外のオラガダムに新工場の竣工式を実施した。施設は、ルノーと日産アライアンスとして手掛けた初の新工場となる。自動車需要の成長が見込まれるインド市場で生産体制を整え、販売攻勢を掛ける。

新工場は2008年2月から7年間で450億ルピー(約900億円)以上を投資、生産能力はフル稼働時で40万台となる。同工場は、今年5月から生産を開始する予定で、当初は1500人を雇用する。また、同工場の敷地内にあるサプライヤーパークには部品メーカー6社が常駐し、合計で6000人の雇用が創出される予定。

同工場では、新開発のVプラットフォームをベースに開発された新型コンパクトカーの日産『マイクラ』(日本名『マーチ』)を生産する予定で、インド市場に投入するほか、欧州や中近東、アフリカなど、100か国以上に輸出する。輸出には新たに整備されているエノール港を活用する。また、2011年にはインド市場向けにルノー『コレオス』、『フルーエンス』を生産する予定。

ルノーと日産の両社のトップであるカルロス・ゴーン社長は「チェンナイ新工場の竣工は、ルノー・日産アライアンスにとって試金石となる。新型マイクラをインド国内で生産することは、アライアンスがインド市場を重要視していることを意味しており、同工場は今後、ルノーと日産両ブランドの質の高い車両を生産する」と述べた。

新工場は、ルノーと日産が提携してから初めてとなるアライアンス生産方式「APW(アライアンス・プロダクト・ウェイ)」を本格導入する。APWは、両社の生産に対する考え方やノウハウを統合して確立した両社共通の生産方式。この生産方式を採用することで、品質を維持しながら両ブランドのモデルを混流生産する。

竣工式にはタミル・ナドゥ州のカルナーニディ首相やスターリン同副首相、日印協会会長の森喜朗議員を始めとする政府・チェンナイ市関係者、部品メーカー・関係各社代表者、従業員、1000人以上が出席した。

《レスポンス編集部》

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