かつての人気車名、『RVR』が、現代的なコンパクトSUVに姿カタチを変え、新登場した。
初対面での第一印象は、「扱いやすそうな手頃なボディサイズのクルマ」だということ。ランエボを連想させるフロントマスクは、このクルマにはまったく別の顏でもいいのでは…と思うも、ボディの絞りが効いたリヤビューは、キリッと引き締まったムードでいい。
運転席のアイポイントは適度な高さ。プラットフォームは上位モデルのアウトランダー譲りだけあり(ホイールベースは共通の2670mm)、室内空間は前後左右天地ともスッキリ広々としている。
ただしシートは、前後ともにクッションの厚み、背もたれの硬さ等、アップグレードを望みたい。試乗できたのは4WDだったが、街中、屈曲路など、自然な安定感と身のこなしをみせた。搭載エンジンは1.8リットル(139ps/17.5kgm)で、6速スポーツモード付きCVTの組み合わせ。動力性能は問題なしだ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★
島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。