ホンダ ガスパワー発電機:設計コンセプトはソニーとの幻の提携

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ガスパワー発電機、エネポ
ガスパワー発電機、エネポ 全 7 枚 拡大写真

ホンダは25日、汎用エンジン分野の新製品であるガスパワー発電機『エネポ』(EU9iGB)を発表した。エネポの開発責任者である本田技術研究所汎用R&Dセンターの飯田道博氏によれば、「そもそもホンダの小型発電機の歴史は1962年までさかのぼることができる」という。

[写真:ソニーとの提携機やE300]

発端は、1962年に発売されたソニーのポータブル可能な『マイクロテレビ 5・303型』だ。ソニーの当時の社長である井深大氏が、親交のあった本田宗一郎氏に、持ち運びができる小型テレビにみあった小型の発電機を開発してほしいと依頼したことから、話が始まった。「そのときの小型発電機の開発コンセプトは、小型軽量(持ち運び可能)で、低騒音・低燃費、家電並みのデザイン(=見た目、操作性、保守)だった」(飯田氏)

この基本コンセプトのもと開発された「E40」という小型発電機は、実際に発売されることはなかったそうだが、1965年には、『E300』というホンダの家庭用発電機の市販が開始された。その後の小型発電機や汎用エンジン製品にも基本コンセプトは受け継がれ、現在に至っている。1998年以降、ホンダの小型発電機にはすべてインバータが搭載され、電圧、周波数ともに商用電力並みに精度の高い交流電源を特徴として、国内シェアは40%になる。

そして、今回発表となったエネポは、カセットコンロ用のガスボンベを使った家庭用小型発電機である。飯田氏が述べた基本コンセプトのうち、「家電並みのデザイン」を強く意識し、ガソリンより取り扱いが楽なガスボンベを採用し、操作性やメンテナンス性を向上させた。発電機に見えない外観、移動が楽なキャリーハンドルにホイール、84dBという低騒音、なども特徴となっている。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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