【東京モーターサイクルショー10】一般人が買える初のPHV?…ピアジオ MP3

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車体構成はガソリン版と変わらない。パラレログラムと名づけられた独創の前二輪構造を持つ。
車体構成はガソリン版と変わらない。パラレログラムと名づけられた独創の前二輪構造を持つ。 全 5 枚 拡大写真

伊ピアジオ社の総輸入元である成川商会は、3月26日から28日まで開催された東京モーターサイクルショーにおいて、三輪スクーター『MP3』のプラグインハイブリッド版『MP3ハイブリッド』を初公開した。

当初の予定では今年5月といわれていた発売時期は、夏から秋に延期されそうな状況だが、それでもトヨタ『プリウス』に先がけて、一般人が初めて買えるプラグインHVとなることは濃厚だ。
 
MP3は現在、日本では250ccと400ccが販売されているが、本国ではそれ以外に125ccもある。ハイブリッド版はこの125ccエンジンにモーターを組み合わせており、発進時の加速アシスト、減速時のエネルギー回生を行うほか、スイッチ操作で電動による前進/後退走行もできる。
 
モーター走行距離は最大20kmで、燃料消費とCO2排出量を50%低減するとしている。リチウムイオン電池とプラグインケーブルはシート下に格納する。
 
国内の二輪車は、125ccと250ccで登録や税金が区分されている。四輪車のハイブリッドカーは、エンジン排気量に準じた登録や税金区分となっているが、MP3の場合は125ccでありながら、ガソリン250ccと同じ軽二輪登録となり、普通自動二輪免許が必要になる予定だという。
 
原付2種となる125ccは税金面で優遇されるものの、高速道路を通行することができない。MP3の車格を考えれば、高速道路を走れ、なおかつ車検がない軽二輪での登録を目指した成川商会の姿勢は理に叶ったものといえよう。
 
予想価格は110 - 120万円と、400cc版のMP3とほぼ同じであり、内容を考えればリーズナブルに思える。発売に移されれば、環境にやさしい都市部の移動手段として、注目の1台になるだろう。

《森口将之》

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