NEXCO中日本と富士重工は30日、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアの休憩施設を自動で清掃するロボットを共同で開発したと発表した。「美しいお手洗い」の実現をめざし、清掃員の作業軽減、清掃レベルの向上・均一化を目的として開発されたという。
ロボットの名前は「サービスエリア清掃ロボットシステム」。富士重工の、ビルの清掃ロボットシステムの技術をベースに、NECXO中日本の清掃、維持管理ノウハウを融合し共同で開発した。
清掃ロボットは、ゴミを吸引するバキューム作業と、床面を磨くモップ掛け作業を同時に作業することが可能。ロボット側面のサイドブラシによって男子小便器周りの清掃も可能とした。レーザー式障害物センサーを装備し、周囲4m以内の人や障害物を検知、30cm以内に近づくと停止することで安全面にも配慮している。また、消臭・除菌用オゾン発生・放出装置を搭載することも可能なハイテクマシンだ。
全長500mm全幅450mm×全高800mmで重量は95kg。DCサーボモーターを左右に搭載し駆動、1回の充電で2.5時間の作業が可能だ。速度は最大で分速20m。バッテリーは24V鉛バッテリーを搭載する。
この清掃ロボットは、東名高速道路のサービスエリアで実証実験を行い、改良を重ねた上でサービスエリアのお手洗いやレストランなど営業施設内の清掃への導入を計画しているという。