英国日産、全長11mの“つぎはぎ”リムジンを公開

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独自インセンティブをPRするために製作されたリムジン
独自インセンティブをPRするために製作されたリムジン 全 2 枚 拡大写真

英国日産は29日、7台の廃車を切り継ぎして製作した全長11mのリムジンを公開した。旧車を代替して日産車を購入する顧客を対象に、4月から独自インセンティブを開始するのをPRする狙いだ。

英国では2009年5月下旬から、新車登録から10年以上が経過した旧車を、一定の環境性能満たした新車に代替する際に、補助金を支給するスクラップインセンティブを開始。英国では政府と自動車メーカーが1台当たり1000ポンド(約14万円)ずつを支出し、最大2000ポンド(約28万円)の補助が受けられる。

このインセンティブのおかげで、低迷を続けていた英国新車市場は、09年7月以降、急回復。しかし、10年2月末をもって、インセンティブは終了した。そこで英国日産は4月から6月末まで、独自のインセンティブを導入し、需要を喚起することにした。

その内容は、新車登録から7年以上を経た旧車(メーカー問わず)から、英国サンダーランド工場製の日産車に代替する顧客に、最大2000ポンド(約28万円)を値引きするというものだ。『マイクラ』(日本名:『マーチ』)、『ノート』、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)などが対象となる。

この独自インセンティブをPRするために製作されたのが、写真のリムジンだ。7台の廃車を切り継ぎして製作され、全長は11mと圧巻。約2000の部品を使用し、完成までに500時間以上が費やされたという。ちなみに、エンジンや駆動系は搭載していないので、走行は不可とか。

中間の切断された車種は不明だが、先頭と最後尾は、旧ローバー『400』(2代目モデル、1995 - 99年)と確認できる。2006年、ブランド自体が消滅した英国伝統のローバー車を起用するあたり、日産のユーモアセンスもなかなかだ。

《森脇稔》

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