日産自動車の志賀俊之COOは30日の記者会見で、電気自動車(EV)『リーフ』の価格について「開発初期の段階からEVを普及させたいと考えてきた」と述べ、税込みで376万円からとした価格設定に自信を示した。
また、電池をはじめ、モーターやインバーターなど「コアのコンポーネンツを(自社工場で)内製化することでコストの引き下げにつなげている」と説明した。2012年からは日本のほか米国、英国でも生産を開始する計画。「3極の生産により量産効果も出る」と、将来の採算性改善についても言及した。
EVは現在、同等の性能をもつガソリン車との差額の半分を国が補助する普及策が講じられている。日産はリーフの場合、国の補助金は約77万円と想定しており、その分を控除すると価格は299万円となる。普及促進のため「300万円」を切る水準にしたいという苦肉の価格設定にもなっている。