新日本石油の精製部門の新日本石油精製、ジャパンエナジー、三菱化学、旭化成ケミカルズの4社は2日、岡山県倉敷市水島地区でのコンビナート連携強化策が「2010年度コンビナート連携石油安定供給対策事業」に選定されたと発表した。
コンビナート連携石油安定供給対策事業は、経済産業省からの支援を受けてRING組合(石油コンビナート高度統合運営技術研究組合)が推進しているもので、コンビナート連携により石油精製業を中心とするコンビナート域内外の設備を効果的に設置、製油所の競争力を強化する事業。石油資源の有効活用を図り原油処理量の低減を通じ、エネルギーセキュリティーを確保するのが目的。
4社は、コンビナートの一体運営を目指して、各事業所間に原燃料や製品・半製品などを相互融通しあう高度統合生産連携システムを構築する。このために必要な連携設備を設置することで、従来の枠組みを超えた事業所間の運転最適化や、原燃料の多様化を推進し、原油処理量の低減、製造コストの削減を図る。
事業は2010 - 2013年度まで実施する。原燃料や製品・半製品融通で年間34.5万キロリットルの原油処理量の削減を見込んでいる。