タチエスは22日、ジョンソンコントロールズと資本・業務提携を結ぶと発表した。同時に、日本法人であるジョンソンコントロールズに対し、第三者割当でタチエスの自己株式を処分する。
タチエスは、グローバル競争が激化している中で、同社グループだけで生き残るのは困難と見ており、不足部分をどうおぎなうかを経営課題としていた。
その中で、自動車内装部品メーカーとして世界トップの規模を持ち、1980年代の北米地域での提携以降、友好なパートナー関係にあるジョンソンコントロールズと提携効果を高めるべく交渉してきた結果、日系自動車メーカーに対するグローバルビジネスで長年培ってきた信頼関係をベースとした協業体制を確立した。
具体的には、特定の日系自動車メーカーに対するグローバルビジネスについて両社が持つ開発と営業の窓口を一本化して相互の経営資源の有効活用を図り、グローバル対応を推進する。
協業体制を確実なものにする目的から、タチエスの自己株式の一部180万株をジョンソンコントロールズの日本法人に売却する。出資比率は5.14%となり、筆頭株主となる。売却額は1株当たり975円で総額17億5500万円。調達する資金は、タチエスの「モノづくりセンター(新技術センター)」建設のための投資に充当するとしている。