マツダは27日、2010年3月期決算と今期の業績予想を発表した。今期は前期に黒字転換した営業利益を300億円(前期比3.2倍)、純利益は50億円(前期は65億円の赤字)と「すべての利益レベルでの黒字転換」(山内孝社長)を図る。
今期の世界販売は前期比6%増の127万台を計画。日本と欧州は5%の減少としているものの、『マツダ2』(日本名『デミオ』)を投入する北米、また市場が急拡大している中国でいずれも17%増の高い伸びをめざす。売上高は4.9%減の2兆2700億円の計画。
山内社長は「3年前からモノづくり革新と環境技術の強化に取り組んできたが、今年度から具体的な商品の投入が始まる。反転攻勢に向けて革新をさらに推進する」と強調した。10年3月期の世界販売は5%減の119万3000台だったが、第2四半期から黒字転換し、通期の営業利益は95億円だった。