パイクスピーク4連覇めざすモンスター田嶋、910psの SX4 披露

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スズキSX4ヒルクライムスペシャル
スズキSX4ヒルクライムスペシャル 全 5 枚 拡大写真

スズキスポーツは25日、2010年の「パイクスピーク国際ヒルクライム」の参戦マシン、『SX4ヒルクライムスペシャル』を披露した。4連覇をめざすモンスター田嶋こと田嶋信博選手が仕上げたマシンは、910psを発揮する。

米国コロラドスプリングスで1916年から開かれているパイクスピーク・ヒルクライムは、世界で最も有名なヒルクライムレース。米国のモータースポーツとしては、「インディアナポリス500」に次ぐ歴史を持つ。

競技は全長約20kmのコースを一気に駆け上がり、タイムを競う。標高はスタート地点が2877mで、ゴール地点が4300m。標高差1423m、コーナー数156、コース後半の路面は未舗装路で、ゴール付近では標高の高さに起因する酸素不足により、パワーが約30%ダウンするという過酷なモータースポーツだ。2010年は17クラスに163台が参加する。

「モンスター」のニックネームで親しまれる田嶋信博選手は、パイクスピーク・ヒルクライムの最高峰、改造無制限クラスを、2007年から3年連続で制している。2007年に記録した10分01秒408は、いまだ破られていない最速タイムだ。今年は4年連続の総合優勝を目指して、SX4ヒルクライムスペシャルを熟成させた。

エンジンは、排気量を400cc拡大した3.1リットルV型6気筒ツインターボ。最大出力は25psアップして910ps、最大トルクは90.5kgmを引き出す。このパワフルなユニットを1100kgの軽量ボディと組み合わせた。パワーウェイトレシオは1.21kg/psとなる。

さらに、エアロダイナミクス性能も向上。田嶋選手が代表を務めるモンスタースポーツで風洞実験を繰り返し、ドラッグを抑え、ダウンフォースを高めることに成功した。モンスタースポーツによると、2009年よりも高速走行時の路面追従性を引き上げているという。

2010年のパイクスピークでは、ヒュンダイが改造無制限クラスに『ジェネシスPM580』を投入。4.1リットルV型6気筒ターボは、最大出力750psを発生。840kgの軽量ボディに載せ、パワーウェイトレシオ1.12kg/psを達成している。ドライバーは1994年、パイクスピーク最速記録を樹立したロッド・ミレン氏を父に持つリース・ミレン選手だ。

2010年パイクスピーク国際ヒルクライムは、6月22 - 27日に開催。改造無制限クラスは、スズキ対ヒュンダイの一騎打ちとなりそうだ。

《森脇稔》

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