フォードのポリスカーに視線集中、フリート車発表会

自動車 ビジネス 海外マーケット
ポリスインターセプター
ポリスインターセプター 全 6 枚 拡大写真

フォードモーターは22日、米国ミシガン州ディアボーンで、企業や官公庁向けのフリート車を一堂に集めた発表会を開催。新型パトカーのフォード『ポリスインターセプター』も用意され、メディアの注目を集めた。

フォードはフリート車の販売に力を入れており、『Fシリーズ』『レンジャー』『エコノライン』『フュージョン』『エスケープ』など、幅広い車種に専用モデルを設定。2009年の米国フリート車市場でのシェアは、2008年比12ポイントアップの44%を確保している。

今回の発表会でメディアの関心を集めたのは、3月に公開された新型ポリスインターセプター。現行『クラウンビクトリア』がベースのポリスカーの後継車で、2011年後半から生産が開始されるモデルだ。

新型ポリスインターセプターは、『トーラス』をベースに開発。米国のポリスカーといえば、V8エンジンを積むフルサイズFRセダンというのが常識だが、新型はクラウンビクトリアの4.6リットルV型8気筒エンジンに代えて、トーラス用の3.5リットルV型6気筒(263ps)を搭載。ガソリン15%、エタノール85%の割合で混合したE85燃料に対応し、燃費はクラウンビクトリア比で、最大25%引き上げられた。

さらに、フォード自慢の「エコブースト」エンジンも用意。直噴3.5リットルV型6気筒にツインターボを組み合わせ、最大出力365ps、最大トルク48.4kgmを引き出す。V8並みのパワーとV6の燃費を両立するフォードの新世代ユニットだ。

駆動方式はFRではなく、トルク配分式の4WD。トランスミッションは、コラム式の6速AT「セレクトシフト」。安全面では、120km/hでの追突に耐える高強度ボディのほか、サイドカーテンエアバッグ、レーダーを使ったBLIS(ブラインドスポットインフォメーションシステム)、リアビューカメラ、車載テレマティクスの「SYNC」などが採用された。

GMのシボレー『カプリス』、カーボンモーターズの『E7』と、米国では新型ポリスカーの発表ラッシュ。クラウンビクトリアは現在、米ポリスカー市場でトップシェアを誇るだけに、フォードはシェア死守に向けて、新型ポリスインターセプターの売り込みを強める構えだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. ブラバスが「いかつすぎる」新型スーパーカーを発表! 1000馬力の超絶パワーに「頭抜けてる」と驚きの声
  3. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  4. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る