メルセデスベンツ、新型4.6リットルV8エンジン発表…ダウンサイズ加速

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新4.6リットルV8ツインターボ
新4.6リットルV8ツインターボ 全 6 枚 拡大写真

ダイムラーは7日、メルセデスベンツ用の新型直噴4.6リットルV型8気筒ツインターボエンジンを発表した。最大出力435ps、最大トルク71.4kgmと大幅なパワーアップを実現しながら、燃費は約22%改善している。

このオールアルミ製の新エンジンは、現行の5.5リットルV型8気筒エンジンの後継機種として開発。排気量は4663ccと、従来よりも798ccダウンサイジングしながら、2個のターボチャージャーを追加することで、最大出力435ps/6500rpm、最大トルク71.4kgm/1800 - 3500rpmを引き出す。

このスペックは現行5.5リットル比で、最大出力は約12%、最大トルクは約32%向上。61.2kgmものトルクを、1600 - 4750rpmの幅広い領域で発生し続ける特性だ。2000rpm以上でのトルクは、40%以上アップ。ダイムラーによると、7.0リットル自然吸気エンジン並みのパフォーマンスを実現しているという。

その一方、スプレーガイド方式やピエゾインジェクターを採用した3世代目の直噴システム、マルチスパークイグニッション、アイドリングストップ、オンデマンド制御のオイルポンプなどを導入。欧州複合モード燃費は10.53km/リットル、CO2排出量は224g/kmと、約22%の改善を果たした。

新V8エンジンは今秋、欧州向けの『CL500』に先行搭載。その後、『Sクラス』の「S500」グレードなどに拡大展開する計画だ。メルセデスベンツの高性能車開発部門、AMGも2010年3月、次期『S63AMG』用に排気量を6.2リットルから5.5リットルへ縮小したユニットを発表しており、今後もダウンサイジングの動きが加速すると見られる。

《森脇稔》

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