トヨタ伊地知専務「損益分岐点700万台レベルに」

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トヨタ自動車の伊地知隆彦専務は11日の決算発表の席上、損益分岐点が連結販売ベースで「700万台レベル」を実現できたと指摘した。

同社の2010年3月期は連結世界販売が723万台で、営業利益は1475億円を確保した。赤字に陥った09年3月期は756万台で4610億円の営業損失となっており、損益分岐点は「800万台をはるかに超えていた」(伊地知専務)という。

10年3月期は固定費の削減や原価改善で1兆6900億円の緊急収益改善を実現しており、分岐点の引き下げにつながった。トヨタは08年の金融危機後、単体ベースの販売が700万台でも利益の出せる体質転換を目指していた。

伊地知専務は今後の収益力向上について「活動費である固定費の削減は難しくなるが、原価改善は糊しろがある。売上拡大と両輪で収益改善進めたい」とし、VA(価値分析)活動の日常化などによりさらに原価低減を推進する方針を示した。

《池原照雄》

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