ドイツのプリンス、MINI EVでニュル24時間参戦

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
Eとレオポルト氏
Eとレオポルト氏 全 1 枚 拡大写真

BMWグループのMINIは12日、電気自動車『MINI E』で、15 - 16日ドイツで開催される「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」へ参戦すると発表した。

MINI Eは、2008年11月のロサンゼルスモーターショーで発表。MINIのハッチバックをベースに開発した電気自動車だ。量産型はエンジンの代わりに、最大出力201psのモーターを搭載。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、リアシートを占拠。そのため、2シーターとなる。0-100km/h加速は8.5秒、最高速は153km/h(リミッター作動)の実力。最大航続距離は約161kmで、充電はBMWが貸与する壁掛け型の専用機器を使用する。

BMWグループはこのMINI Eで、欧州最大の耐久レース、ニュルブルクリンク24時間にエントリー。ドライバーには、旧バイエルン王国ヴィッテルスバッハ家の末裔、プリンツ・レオポルト・フォン・バイエルン氏を起用する。

同氏は1943年生まれ。大の車好きで知られ、1969年からラリーへ参戦。1984年には、ルマン24時間耐久レースで4位という結果を残し、86 - 88年の3年間、BMWのワークスドライバーとして、DTM(ドイツツーリングカー選手権)に出走した。

MINI Eは、ニュルブルクリンク24時間参戦にあたって、若干のモディファイを実施。サスペンションとブレーキを強化し、ボディパネルの一部はCFRP(カーボンファイバー強化プラスチック)として軽量化。レカロ製バケットシートや6点式シートベルト、ロールケージも装着された。フロントリップスポイラーやリアウィングといった空力パーツも追加。リミッターは解除されているが、モーターやバッテリーなどの基本システムに、変更はない。

2010年4月、MINI Eはニュルブルクリンクでタイムアタックを行い、10分を切る9分51秒45で周回。レオポルト氏は、「このEVレーサーでニュルを走るのを、今から心待ちにしている」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る