前方不注意で3人死亡させたトラック運転手に禁固刑

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今年2月、広島県世羅町内の国道184号で大型トラックを運転中に対向車線へ逸脱。軽乗用車と正面衝突する事故を起こし、3人を死亡させたとして自動車運転過失致死罪に問われた36歳の男に対する判決公判が広島地裁福山支部で開かれた。

問題の事故は2010年2月23日朝に発生した。世羅町本郷(N34.35.38.5/E133.2.46.8)付近の国道184号を走行中の大型トラックが対向車線側へ逸脱。対向車線を順走してきた軽ワゴン車と正面衝突した。

衝突によって軽ワゴン車は大破し、乗っていた男女3人が死亡。警察はトラックを運転していた福山市内に在住する36歳の男を逮捕したが、男は事故後の事情聴取で「タバコの火が足元に落ち、これを消そうと足元を見ていた」などと供述。脇見運転を認めていた。

10日に開かれた判決公判で、広島地裁福山支部の森脇淳一裁判官は「被告は足元に落ちたタバコの火を消そうとし、約250mに渡って前方を確認しないままトラックを走行させた」と認定した。

その上で裁判官は「被告は運転者として最も基本的な注意義務を怠った」と指摘。被告が反省していることは認めたが、「3人が死亡するという事故の結果は重大で、実刑は止むを得ない」として、被告に対して禁固2年4か月の実刑を命じている。

《石田真一》

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