フェラーリ エンツォ 次期型はエンジン小型化…直噴V8ツインターボ

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エンツォの次期型にはV12ではなくV8ツインターボが搭載されるという
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フェラーリが2012年に発売予定の『エンツォ・スペシャルシリーズ』。フェラーリのアメデオ・フェリーサCEOは、その心臓部に「直噴V型8気筒ツインターボエンジン」を搭載することを明らかにした。

『エンツォ』はフェラーリ創業55周年記念車として、2002年に発表。6.0リットルV型12気筒ガソリンエンジン(660ps/7800rpm、67kgm/5500rpm)をミッドシップに搭載。0 - 100km/h加速3.65秒、最高速350km/hという世界屈指のパフォーマンスを誇った。

生産台数は399台で、日本へは33台が正規輸入され、価格は7850万円。現在の取引価格は、1億円を超えるというスーパーカーだ。

フェラーリは創業65周年に当たる2012年、このエンツォの後継モデルとして、エンツォ・スペシャルシリーズを発売予定。フェラーリのアメデオ・フェリーサCEOは英国メディアの取材に応じ、「パワーユニットが直噴V8ツインターボとなる予定」と明かした。

V8ツインターボといえば、1987年に発表された『F40』に搭載。その暴力的な加速フィールが伝説となっているモデルだ。さらに遡れば、1984年に登場した『288GTO』も、V8ツインターボを積んでいた。

エンツォ・スペシャルシリーズへのV8ツインターボ搭載は、時代に逆行するわけではなく、環境対応が狙い。エンジンの直噴化も、そのための技術だ。アメデオ・フェリーサCEOは、「世界的なダウンサイジングトレンドに沿って、エンジンを開発中」と語っている。

最近のフェラーリのフラッグシップは、V12搭載が当たり前だった。それだけに次期エンツォへのV8搭載は、フェラーリがハイブリッドを開発しているのと並んで、大きなニュースといえそうだ。

《森脇稔》

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