欧州日産は4月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は4万4347台で、前年同月比は17％のプラス。7か月連続で前年実績超えを達成した。日本メーカーで前年実績を上回ったのは、日産だけだ。
市場別では、サンダーランド工場のある英国が、前年同月比29％増の7348台と引き続き好調。ドイツが34％増の5945台、イタリアが8％増の5480台、フランスが39％増の4586台、スペインが61％増の3818台で、英国に続いた。一方、ロシアは30％減の5349台と、不振が続く。
車種別では、『キャシュカイ』（日本名：『デュアリス』）が、前年同月比28％増の1万9832台と、相変わらずの人気ぶり。『ノート』も23％増の4842台と売れている。2009年に投入した入門コンパクトの『ピクソ』は、3633台と堅調。モデル末期の『マイクラ』（日本名：『マーチ』）は、2％減の5927台にとどまった。
日産の欧州市場における4月シェアは、前年同月比0.5ポイントアップの2.9％を確保。欧州日産のBernard Loire販売担当副社長は、「4月の欧州市場全体は6％減だったが、我々は17％増を達成。キャシュカイの需要が根強く、5月以降の販売も期待できる」と、述べている。
4月の欧州新車市場において、日本メーカーでは日産だけが唯一、前年実績をクリア。欧州ユーザーのニーズに合ったキャシュカイを中心に、健闘を続けている。
