【新聞ウォッチ】レクサスもリコール問題浮上

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2010年5月19日付

●「レクサス」リコールへトヨタ4500台ハンドル不具合(読売・1面)

●高速新料金実現危うく、6月断念、小沢氏、国交相に猛反発(読売・2面)

●温暖化法案衆院を通過(読売・2面)

●新日鉄鋼板工場メキシコに設立(朝日・10面)

●対クライスラー16億ドル焦げ付き、米政府支援(朝日・11面)

●タイ衝突、日本企業閉鎖広がる(産経・2面)

●日航、今期営業黒字にリストラ強化、目標1年前倒し(毎日・1面)

●社説:高速新料金断念、“猫の目”はもういい(東京・5面)

●鋼板価格、半期改定で調整、新日鉄・トヨタ今年度、2割上げ軸(日経・9面)

●車7社、原材料高が重荷、今期増益額は3000億円超(日経・17面)

ひとくちコメント

2010年3月期連結決算で営業黒字に転換したトヨタ自動車。「嵐の中にいることは変わらないが、遠くに晴れ間も見える」と語った豊田章男社長だが、それも束の間、今度は高級車ブランドであるレクサスのリコール問題が浮上した。

きょうの読売によるとレクサスのうち、ハイブリッド車『LS600hL』など4車種で、ハンドル操作を電子制御する「ギア比可変ステアリングシステム」の不具合により、ハンドルとタイヤの動きが一時的に連動しなくなるトラブルが起こることがわかったという。

今年3月以降、国内で計12件のトラブルが報告。トヨタは安全上の問題があると判断。近く、国内販売分の約4500台について、国土交通省にリコールを届け出るとしている。

読売は1面準トップと社会面でこのニュースを報じているが、社会面では「ハンドル切れたまま直進、トヨタ相次ぐ不具合」と大見出しで、1000万円クラスの超高級車で起きたトラブルは、なぜ防げなかったのか、などと疑問を投げかけている。

ハイテクを駆使した新技術には予想外の不具合を伴うリスクがある。そのためのリコール制度であって、リコール自体は「悪」だと非難されるものではない。先のハイブリッド車『プリウス』でも、ブレーキの不具合を巡っては「見解の相違」もみられた。一難去ってまた一難、豊田社長の試練はまだまだ続く。

《福田俊之》

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